
2015年03月10日
勝つこととは?

練習では試合のように、試合では練習のように
選手には全力を尽くすことを常に要求します。
練習でも、試合でも。
試合に勝たなくていいと言ったことはありませんし、
負けていい試合なんてあると思っていません。
自分の性格は、超負けず嫌いで勝ちに貪欲。
勝ちに拘ること、全力を尽くして目の前の勝負に勝つことはとても大切だと思っています。
技術を言い訳に、負けていい勝負なんてないと思っています。
ただ、勝ちに拘るのは育成年代の指導者でなく、選手だと考えます。
そもそも、育成年代の指導者が、目先の勝負で一喜一憂してる暇なんてなく。
いつ勝つか、どう勝つか、何が勝ちなのか。
子ども達には今の勝ちより価値を、プロセスを重視させたいわけで。
ここが育成年代指導者の難しいとこで、面白いとこでもあります。
頭と身体フル回転の練習で、考えることを習慣化させ、判断力を磨いています。
勝手に育って、勝手に上手くなる環境を創り上げるのが理想。
選手を成長させてなんぼ。勝ちは後から付いてくる。
例えば、一発勝負の公式戦。
負ければ即終了、選手達は少しの緊張と、勝ちたいと逸る気持ちもあるでしょう。
それでも今、自分達がやっていることにプライド持っていつも通りやれと言い続けます。
練習では試合のように、試合では練習のように。
いつも通り、自分達のプレーをやり切ること。
ピッチは選手達自身が情報を取り、判断をし、経験を積み重ねる場。
勝ちたいからと焦って近道を探さなくていい、失敗や負けることは恐れなくていいんです。
小学生年代や中学年代でも、親御さんが勝てるチームを求めて子どもを移籍させる、
なんて話もたまに耳にします。
ぶっちゃけこの年代、試合に勝たせることを第一目標にしてしまえば、どんなに楽か。
子ども達に何も考えさせずに手間をかけずに、ミスをしないようリスクを冒さないように、
決まりごとを設けて表面的な知恵をつけてボールを運ばせれば済むんです。
もっと言えば、指導者がチームを勝たせることで、選手に技術が身についていないことを、
結果で誤魔化せるとさえ思います。
ただ、育成年代をそうやって過ごしてきた選手達は、年代があがった次のステージ、
更にまた次のステージ、高いレベルでは通用しません。
個に力がついていなければ、
小・中学生年代のチームの勝利など、何の役にも立ちません。
Posted by Estepicor 沖縄 at 11:40│Comments(0)